後見的サポート事例の紹介

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ご高齢の依頼者様が施設に入居することになりました。長年一人暮らしをされてきたおうちは、解体して更地にするご希望でした。急ぐ状況ではなかったので、私(行政書士)が、施設の依頼者様に面会に行ったときに、家財道具の行先、処分先を一つひとつ丁寧にお聞きし、ある物はご親族宅へお運びし、他の物は少しずつ片付けて週二回のゴミ出し日に処分していきました。リユースショップで換金して、施設の依頼者様に届けたこともありました。VHSビデオテープは、私の事務所でCDデータに移し、オープンリールテープ録音の昭和30年代の、依頼者様が若いころの美声も、施設の部屋で、一緒に楽しく聴きました。認知症が進んでいかれて、もうこのおうちに帰られることはなくなっていくと思うと悲しい気持ちになりましたが、依頼者様と私とで、少しずつ現実を受け入れながら、残された時間を穏やかに過ごしていきました。

施設入居直後のおうち

おへやの中を完全に空っぽにし終えたので、解体費用は、残置物処分料金がかからず、安く抑えることができました。依頼者様が、このご実家に引っ越してこられた若いころ、まだお母様も元気でいらっしゃったころのように整地された花壇用地に戻して、佐賀市内の解体業者と契約を結んでもらうことにしました。花を植えても何週間後かにはすぐ重機で掘り返されるのですが、依頼者様のお母様が大好きだったというクレマチス(てっせん)の苗ポットを買ってきて植えました。その写真を見ながら、施設の依頼者様と当時を懐かしむ話をしました。

建物所有物は、依頼者様ではなく、遠方に住む亡長兄の配偶者やお子様が共有されていた形でしたので、そちらと書類・押印のやりとりを行いました。

すでに神棚は、私が、神社にお祓いを済ませてもらっていたのですが、
解体工事前には、解体清祓や、木霊へのお祓いに、親しい地域の方や県外のきょうだい(姉妹)に案内状を出させていただき、参集してくださいました。太平洋戦争前から建つこのおうちで、10人近くの兄妹が生まれ、ここから佐賀市内の学校に通って育ち、西日本各地で独立していった「実家」は、この日、長い長いその役目を終えることになりました。
解体工事中も、時おり、ようすを見に参りましたが、さすがに、最初の重機の稼働時のゴウゴウばりばりという音には胸が痛くなりましたが、その後「順調」に解体が進んでいくようすを見る際は、なんだか、ほっとしたすがすがしい気持ちになれました。依頼者様も(私も)きちんと「別れ」をできていたためかもしれません。

下は、解体・更地整備後の土地。今回は、相続土地国庫貴族制度の要件を満たさない権利関係でしたが、若津行政書士事務所では、国庫帰属へ向けての、行政庁との打ち合わせや書類・図面・写真作成、申請を行います。(なお、嘱託登記やその前提として所有者住所氏名変更登記が必要になる場合があり、その際は、佐賀市内の提携司法書士とつなぎます。)

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